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 |  〜 その7 張っちゃいけない親父のアタマ、張らなきゃ食えない提灯屋 〜
 
 
 
  
    
      |  | ♪愛のォカタチは〜いろいろ〜おでん〜、いろんな気持ち〜いろんな味ィ …………あ。
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      |  | さて始まりました! 騒動魔女長談義七回目。 最近ほんとにお外が寒くなってまいりましたね。先日、近所の公園で地区
 の廃品回収をするっていうンで、わたしも壊れたDVDデッキなんか持っ
 てったンです。息も凍りつく朝の五時半に。でもなんだか地面がもこもこ
 してるじゃないですか。なんだろって思ってよくみたら、これがなんと全
 部シモバシラ! もうね。五センチはあろうかとゆー立派なの!
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      |  | そしたらもう踏むしかないですよね〜。だからわたし、ざっくざっくざっ くざっく、これ滑るのよね〜、なんて言いながら踏んでたら、ホントに滑っ
 て転んでデッキにヒジぶつけてちょー痛かった!
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            | 綿入れ泥だらけにしてきたな。 |  |  
 
  
    
      |  | いや〜、笑われたわ。シモバシラはやっぱり運動靴で踏むに限るわね。 |  
 
  
    
            | そうかね。 |  |  
 
  
    
      |  | うんそう。ゲタはダメ。すごいあぶないの。 |  
 
  
    
            | それよりホレ、寒いからなんだったかな。 |  |  
 
  
    
      |  | あっ、そうそう。今日はね、おでん煮てます。寒すぎてもーやってらンな いからってことで、今日のゲスト、ルイさんからリクエスト受けちゃいま
 した!
 さ、それじゃ早速登場してもらいましょう。東乃国のはずれ。アコギは世
 界に冠たるセッカセン名物! ルイ・レオンダイクさんでーす!
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            | にゃはは〜、ルイでぇす。根なし草やらせてもーとりま。おでんだいすき〜。 |  |  
 
  
    
      |  | どーもルイさん。ささ、どうぞこちらへ。あ、わたし知らなかったンです けど、ルイさんとわたしって同郷だったンですねぇ。
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            | せやな。でもアンタは東の宮塚やん? ウチは西も西のセッカセンや。そ したら天と地ほどもちゃうやん。月とスッポンポンや。なはははは!
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      |  | そーそーそー、もーねどんどん服脱いで……って、なんでですか〜っ! スッポンポンじゃなくてスッポン!
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            | おう、なんやジブン、なかなかスジええなァ。 んで? ウチとアンタ、どっちがスッポンや言うとるのん?
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      |  | ぁえ!? |  
 
  
    
            | あっはっはっは! じょーだんやて、ジョーダン。アンタとウチなら両方 月月でWin×Winやがな。せやけどアンタ、ホンマはお花から生まれたンと
 ちゃうか? エライ別嬪さんやないけ〜。
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      |  | べっぴんだなんて、やだぁルイさんたら、あははは! そんなホントのコト言われたら、サクラコは困っちゃいますよぉ〜。
 
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            | ホンマ、おもろいっちゃ。ええお笑い事務所、紹介したるで。 |  |  
 
  
    
            | 実際コイツの傘芸はすごいぞ。 |  |  
 
  
    
      |  | それよりね、これですこれ。リクエスト通り、ちゃんと用意させていただ きました。九条流おでん。食べもの界の萌えと美少女全部突っ込んでみま
 したスペシャル!
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            | ほ〜〜〜、こりゃまたえら豪勢やな! なになに、アンタが作ってくれ はった?
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      |  | ええ、腕によりをかけて! わたしもおでん大好きですから。 さささ、熱いうちに食べて。はいこれカラシ!
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            | ほなウチ、タマゴさんもらお。あとこんにゃくにはんぺんに、あ、大根は 後にせなあかんね。大根喰ろうて大混乱って、やかましわ。
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      |  | あははははは。 |  
 
  
    
            | ベタだな〜。 |  |  
 
  
    
            | いやいやおーきに。ほないただきま。 おふっ、はふっ……お、こらええ味や。お出汁がよう染みこんどる! こ
 のタマゴさん、エッグいほどうまいで!
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      |  | あははは、タマゴがエッグいだって! あっははははは! |  
 
  
    
            | お、こらまたええこんにゃくや。ウチも早よぉええ男みつけて、こんなコ ンニャク発表したいな。
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            | しょーもな。 |  |  
 
  
    
            | 見て見て! はんぺんなのにいっぺんに食べるで。 あむっ……あちっ、あちゃちゃちゃちゃっ! なにさらしてけつかんねん!
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      |  | お、おでんギャグ! あはははっ、あはははははは! |  
 
  
    
            | ………………………………。 |  |  
 
  
    
            | ひひひ。そないわろうて、アゴはずれてまうで? ほな次はこんぶさんにがんもちゃんに……おろ、なんやこれ?
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      |  | どれです? |  
 
  
    
            | これや。この……なんやその、どんくさなったちくわみたいの。 
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      |  | どんくさ? ああ、それはちくわぶですよ。 |  
 
  
    
            | ちくわ、ぶ? ……なんや、ぶ、つきよったで、ぶ。 |  |  
 
  
    
      |  | あははは、ぶ、つくンですよ、ぶ。小麦粉でできたちくわみたいなもんで す。知りませんか?
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            | 知らへんなぁ。ちゅうかウっとこにはあらへんで、こないけったいなモン。 |  |  
 
  
    
      |  | お出汁がよくしみ込んで、美味しいンですよ。なんか、もともとは「麩」 だったらしいンですね。だから漢字で書くと“竹輪麩”ってなります。
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            | ふうん。ほなこれからブーちゃん呼んだろ。ほなブーちゃん恨みなさんな、 噛みつくで。はむっ……んむ、意外と……歯ごたえあるなァ。なんや極太
 なったうどんみたいや。うまいな!
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      |  | えへへ、ブーちゃんって可愛い名前。わたしもこれからそう呼ぼ。 はいこれ、カラシです。
 
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            | あ、おーきに。……アンタ、辛いの好きなん? 
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      |  | いえ別に。あ、でも名前っていえば、ルイさんも少し変わってますよね。 すごいおしゃれな感じっていうか、あんまり東乃国っぽくないですけど、
 どーしてですか?
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            | どーしてて、そら知らんがな。ウチがつけたンちゃうもん。 |  |  
 
  
    
      |  | そっか! 子供は名前を選べないですもんね。 ってゆーかそうじゃなくて、ハーフとか?
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            | まあな。ウチにもいちおう、おかんがいててな。そいつのダンナが、どこ ぞの国のしょーもないジゴロやったちゅうハナシや。
 ……二人とも。顔もよう覚えとらへんねやけどな。
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      |  | あ……そ、そおだったンですか。それはまた意外……でしたねェ。 な、なんかヘンなこと聞いちゃったかな、わたし。
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            | ええて。別にかまへんよ。こないしょーもないハナシそこらじゅうにあり ふれとるし、いちいちおセンチになっとったらキリないわ。そもそもウチ、
 そんな繊細にでけてへん。ってゆーか顔も見たないわ!
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      |  | そ、そぉですか。でもそれはそれで、穏やかじゃないですねえ。 |  
 
  
    
            | 穏やかなんちゅうもんやない。 あれは国神様ンとこのお祭りの時や。ウチはまだ三つそこそこで、珍しく
 着物なんぞ着たオカンに手ェ引かれて神社へ行ったンや。いつもはしみっ
 たれたトコやねんけどな、お盆のクソ暑いその日だけは盛況やって、出店
 のずらーっと並んだ参道は大勢の客で溢れとった。提灯がそこここにぶら
 さがっとって、夜やのに昼みたく明るくてな、賑やかで楽しくて、ドバの
 真ん中でオカンとそれを眺めとったウチは、ワケもなくはしゃいどった。
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            | 小一時間くらいして、そこへオトンが来た。空気も読まンと黒のスーツを びしっと着て、夜やのにグラサンかけてスカしとった。それ見てウチはてっ
 きり、三人でどこかへお出かけすんねやと思ォたンや。せやけどオトン、
 その前にそこの屋台でワタガシ買ぉて来い言うてお金くれた。いつでも貧
 乏してたさかいにそらもう嬉しくてな、ウチ、大喜びで駆けてってしもた
 んや。まさか二人が、その間にウチをおいてけぼりにするとも知らンでな。
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            | これは後で知ったンやけどウチの親、バクチでこさえたアホみたいな額の 借金に追われて逃げたンやて。愛の逃避行にウチは、オジャマ虫やったン
 や。なんとも理不尽なハナシやで。
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      |  | ひどい……。 |  
 
  
    
            | ひどいなんちゅうもンやあれへん。なにぶん他に身寄り一つないンや。ガ キの時分、ウチがどんだけ苦労したか。しかもそれだけやないねんで?
 あのドぐされ夫婦、そのアホみたいな借金の保証人とこになんと、愛すべ
 き娘の名前書いとったンやで。おしゃれで東乃国っぽくないウチの名前を
 や! なんやある日届いた証文見てウチ、目ん玉飛び出たわ。ゼロがこう、
 ずらーっと並ンどんねん。おかげでドバの元締めには破門されるわ借金ト
 リには追いかけられるわ、死ぬかおもたわホンマ!
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            | ……なんというか、度し難い両親だな。 |  |  
 
  
    
      |  | うん。そりゃ確かに顔も見たくなくなるわ。わたしならたぶん、ブッ飛ば しちゃうもの。
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            | せやな。そーやって天罰でも下ったらええねん。どーせ今かてどこぞで遊 び呆けてるに決まっとる。ウチのことなんてハンコくらいにしか考えとら
 へんねや。ウチは食うにも事欠く根なし草やちゅうのに、あいつらときた
 らホンマ、よーいわんわ。
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      |  | ルイさん! もうね、どんどん食べちゃってください。タマゴもはんぺん もまだまだありますから。あとこれ、カラシ!
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            | ……アンタよぉ勧めるねェ、カラシ。 |  |  
 
  
    
            | おう。オレたちは味方だ。復讐が無益なモンだってことくらいワカっちゃ いるがな、モノには通すべきスジってものもあるんだ! なんならオレが
 代わって噛みついてやるぜ!
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      |  | そおね、そおねっ、断固戦うべきよ! だってそんなのまるで、ガイゾ○クに突然母星を壊されて仕方なく地球に
 移住したら今度はご近所中から迫害された神フ○ミリーみたいじゃ……
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            | なんでやねん! |  |  
 
  
    
            | すぱーん! |  |  
 
  
    
      |  | あいたぁ! おとーさんにもぶたれたことないのにっ!? |  
 
  
    
            | 誰が神や、だれが。そりゃいくらなんでも言いすぎや。ウチ、そこまでヒ サンやないで。
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            | そら人さまから比べたら、確かに恵まれてるとは言えん。食うどころか寝 るにも事欠く根なし草や。せやけどな、ウチは別に復讐したいなんて思っ
 とらへん。そないなことしたらウチ、不義理にってまう。渡世人なめとっ
 たらあかんのやで。
 
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      |  | ……とせいにん? |  
 
  
    
            | なんやしらんのかいな。寒けりゃ南へ暑けりゃ北へ、渡り渡って仁義に勤 しむ渡り鳥のことや。
 殺したいほど憎んでみたが指も触れずに忘れたぜ、浪花節だと笑っておく
 れ。ケチな恨みに生きるより、あたしゃ仁義に生きてゆく……ってな!
 ひひひ、それにな。根なし草かて、アンタが思うほど捨てたもんやないン
 やで?
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      |  | そぉなんですか? |  
 
  
    
            | せや。ウチは今までいろんなモノを見てきた。 夜明けの砂漠に立つ霧も、極北の夜空にかかるオーロラも、摩天楼から見
 降ろす都会の煌めきも、その陰で悲喜交々至る人々の暮らしも、この緑の
 目ェでつぶさに見て来たンや。世界中のキレイなモンも汚いモンも、気持
 ちぃモンもケッタクソ悪いモンも、いろいろや。
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            | せやからウチはいろいろ知っとる。ええことも悪いことも、世間のウソも ホントもなにもかも。手を伸ばせば届いた幸せも、信用してたヤツに裏切
 られる哀しみも、ウチにはどんならん絶望があることも、そういうことを
 知っとるちゅう人間の、心の豊かさも……な。
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      |  | ゆたかさ……。 |  
 
  
    
            | 知ってるか? おでんちゅうのはな、お出汁を吸いこんだ具ぅが美味しい ンやないねんで? ホントはその逆でな、具ぅからそれぞれ少しずつお味
 が出て、それが混ざり合ったお出汁が美味しいンや。
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            | そんでそれがよう染み込むまで煮込まれた具ぅはメッチャ美味い。最高や。 それとおんなじでな? いろんな人のいろんなお味が出とる世界をよう知っ
 た人間には、そらええ味わいが染みつくンねや。そしたらウチはさしずめ、
 おでん界のスーパースター、ダイコンさんやで!
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      |  | そのココロはっ! |  
 
  
    
            | 大根食べて大混乱! ……って、やかましわ。 |  |  
 
  
    
      |  | あははは、あはははははっ! |  
 
  
    
            | ひひひ。確かに……確かに食っていくちゅうのはしんどいことや。少なく ともこの世じゃな。せやけどな、人間ちゅうのは……生きていくちゅうの
 んは、それだけやない。それだけでは決してないンや。もっとこう、楽し
 いことがある。喜ばしいことが必ずある。バカ親のこさえた借金がなんぼ
 のもんじゃ。ウチはウチで、ウチのために一生懸命生きとォる。それでえ
 えねや。
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      |  | 境涯に押し潰されてちゃダメってことね。人を恨んだり妬んだりするんじゃ なくて、それより外に出て自分を磨いて、そうやって苦しさを乗り越えて
 いかなくちゃってことですよね?
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            | まあなんや、そう言うと説教みたいやけどな。ひひひ。 |  |  
 
  
    
      |  | ねね、ルイさん。それじゃわたしはどうですか? おでんの具にたとえた ら、わたしは何だと思います?
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            | え、アンタ? |  |  
 
  
    
      |  | そ。こー見えてわたしだって、いろいろ知ってますよ? アニメのこととか、ゲームのこととか!
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            | そっちの世界かよ。 |  |  
 
  
    
            | アンタか。……せやなぁ、なんやろなァ。 |  |  
 
  
    
      |  | タマゴかな、ロールキャベツかな。ううん、はんぺんなんか白くてキレイ でいいなぁ。
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            | 白いのがええの? そしたらアンタ、あれちゃうか。 |  |  
 
  
    
      |  | あれ? どれ? |  
 
  
    
            | さっきのぶーちゃん。 |  |  
 
  
    
      |  | ぶーちゃん? |  
 
  
    
            | ちくわぶや。 |  |  
 
  
    
      |  | ちくわぶぅ? ……うそぉ。なんか萌えなくないですかぁ? |  
 
  
    
            | せやかて、ちくわぶとさくらこ、って似てるやん。 |  |  
 
  
    
      |  | なにがですかっ! わたしのどこがどんくさくなったちくわなのよぉ! |  
 
  
    
            | あ、いやいや、見た目やのォて名前や。 ちくわ……ぶ、とサクラ……コって響きがな。その、なんかよけーなモン
 がついとるどうし?
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            | おお、言い得て妙だな。 |  |  
 
  
    
      |  | どおしてよぉ。コがついてるからかわいいンじゃないのよぉ。 |  
 
  
    
            | ひひひ、まあえーやんか。ちくわぶもお出汁がよう染み込んで美味しいン やろ? そしたら大根とおんなじやん。ウチと一緒や!
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      |  | そおだけど、でもなんか納得いかないわ。 |  
 
  
    
            | それにほれ、言うやろ、そーいうの。 ……ちくわぶの友って。
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      |  | それを言うなら、ちくわの友でしょ! |  
 
  
    
            | 竹馬の友だ! |  |  
 
  
    
            | はい、おあとがよろしいようで! |  |  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
    
      |  | というわけで陰陽師でした〜。 あれからもルイさんと一緒に食べたけど、ちょっと作りすぎちゃったみた
 い。だからウチへ持って帰って夜食に食べたんです。え、なにで温めたかっ
 て? そりゃ電子レンジに決まってるじゃないですか。
 ……おでんを電子レンジで温める、ってやかましいか。
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            | はいはい。 |  |  
 
  
    
      |  | でもね、ルイさんには言わなかったけど、おでんてね、あんまり煮てると 美味しくなくなるんですよ? 特に練りモノなんてね、弱火でコトコト四
 十分位を目安にしないと、具の旨味がぜ〜んぶお出汁に抜けちゃってゲロ
 マズになるから要注意! ほら、いるでしょ? 世間ずれしちゃって凝り
 固まっちゃって、なんていうの、狷介固陋? 下種? とにかくそーいっ
 た感じよぉ。
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            | ……なんか今までの話、台無しだな。 |  |  
 
  
    
      |  | でもホントのことよ。それじゃ今日はこのへんで。 なんだかンだいって結局お金大好きルイさんが、奮闘努力の甲斐もなく大
 苦労する「トラブル☆ウィッチーズねぉ!」は、Xbox360 Live アーケード
 にて今冬配信予定です!
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            |  | あ〜、わたしも死んだら、マミさんに会えるかなぁ……。 |  
 
 
 
 
 
  
 
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