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~ その10 なんだかよくない日 ~
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サクラモチぃーーーーっ! |
……うるさいヤツだな。 |
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うるさいってなによ。こっちは被害者よヒガイシャ。アンタわかってんの?
ちょっと生意気じゃない? 黙ってなさいよぉ。 |
あーあーワカったワカった。それじゃもう一言だけな。もう始まってるよ? |
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ふん。わかってるっつーの。 |
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さて始まりました、騒動魔女長談義九回目。先週はここへ来るなり出動要
請が入って急きょ休まざるを得なくなったンですが、その間に事件があり
ました。ってゆーかそン時ここに入った賊! よく聞きなさい。それはわ
たしのサクラモチよ。最高級の道明寺なんだからね! いつも頑張ってる
ねって、近所のおばさんがくれたの! かえしなさいよ! |
だからさ、なんだって置きっぱにするんだよ。おまえいつもそうじゃねえ
か。 |
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サクラモチ抱えながらじゃ戦えないでしょーがっ! つぶれでもしたらどー
すンのよ。 |
つぶれるどころか盗まれてンじゃねえか。世話ねえヤ。 |
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うるちクン。悪いのはわたしじゃなくて賊よ? 人が刀振り回してガッチ
ンガッチン戦ってる間に、おだんご散らかしてくわサクラモチは引いてく
わ、アンタは腹立たないの? 主人が侮辱されてはずかしくないのっ! |
侮辱って、たかがモチじゃねえよかよ。しかも一週間も前のこと、今さら
人前でぎゃんぎゃん喚く必要もあるまいに。 |
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いいわ。こんなパータリプトラ犬ほっといて…… |
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こらー犯人っ、今すぐ返せ~っ! 見てンでしょこれ! 返さないと呪う
わよ。わたしはねー、やるッつったらやるンですからね! ダーク陰陽パ
ワーナメてると、世にもおぞましい目に遭うわよ。 ワラ人間にしちゃう
ンだからね~~っ! |
ワラ人間? すまき? |
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うっさい! ……ああうう。わたしってばやっぱ、サクラモチと相性悪い
のかな。それともホントにコノンちゃんのヘンな神様に目ぇつけられてる
のかなぁ……。 |
どうかね。それよりおまえ、そんなにサクラモチ好きだったか? ここん
とこサクラモチのことで騒いでばっかだけどよ、なんかベタなキャラでも
作ってウケようとかしてンじゃねえのか? |
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キャラじゃないわよ、なに言ってンのよ。わたしサクラモチ好きだもん。
一日四個はイケるもん。 |
いやいやお客さん、ウチのは二つで十分ですよ~! |
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…………のー。とぅーのーふぉー。 |
ま、アレだ。ねえもんはねえンだから仕方ねえよ。
お百姓さんがさ……じゃなくて警察がさ、そのうちきっと捕まえてくれる
よ。そんときに弁償させりゃいいじゃねえか。 |
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なに? アンタ今、どうしてお百姓さんって言ったの? |
ま、間違えたンだ。ほっとけ。 |
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は、どーゆー間違いよそれ。どーして急にお百姓さんが出てくンのよ。どー
したのアンタ。 |
はー、少し疲れてるンだよ。いいからおまえもいーかげん機嫌直してくれ。
よけい疲れる。 |
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疲れてるねぇ。まあ、そういやそうよね。わたしたちここンとこ、ちょっ
と疲れてるかもね。サクラモチは取られるし、なんだか悪霊はやたら出て
くるし。それに魔法少女になってる暇もないし。 |
ああ。おまえのコスプレはともかく、最近なんだかちょっとヘンだぜ。斬っ
ても斬ってもヤツら、次から次に沸いてきやがる。先月とか、少し前まで
はこーじゃなかったろ。 |
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そおね。明らかに悪い気が活発になってきてる。たまにすごくイヤな風も
吹いてくるようになったし、ホント、どこかでなんか起きてるのかもね。 |
なにか? なにかってなんだ? |
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ん~ん、ワカんない。ワカんないけど、例えばどこかで地獄の釜のフタが
外れかけてるとかよ。 |
地獄の釜の…… |
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それかアレよ。かつてアレフガ○ドを跳梁してた魔物たちが封じ込められ
てる光の玉を、どっかから突然現れた竜王が盗んだとか。そんでせっせと
蘇らせてンのね、魔物たちを。 |
なんだ、またゲームの話かね。 |
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いやいや、そんなもンなのよ。……ってゆーかきっとそうだわ。そんな気
がする。まだ誰も知らないンだけどさ、でも世界のウラじゃなんかが起き
ようとしてるの。これはその兆候でね、だからわたしのサクラモチも消え
たし、あちこちでヘンなことが起きてるのよ。見たこともない植物が生え
て来たとか、鉄が盗まれてるとか。 |
鉄? なんだね。近場の国でまたオリンピック会場でも建設中なのか? |
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問題あるわよ、その発言。ってゆうか知らないのアンタ。もっと新聞読み
なさいよね。 |
自慢じゃないが、オレは字があまり得意じゃない。 |
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なんか最近ね、あちこちの街でお鍋とか包丁とか、そんな金属製品がたく
さん盗まれてるっぽいのね。ヴェストルサリルのラグダスから東海岸沿い
にね、メッザーコウスト、オスチモン、パレスって。そんで一昨日は東エ
イヘムランドのクリューネでも。クリューネじゃね、エイヘムランド超特
急の車両が一両丸ごと消えたンだって。ね、こりゃもうタダごとじゃない
でしょー。たぶんアレよ、魔王の手下の悪い魔法使いのしわざ。 |
クリューネって、ここから飛んでったら半日くらいか。でも電車なんか盗
んでなにするんだ? |
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改造に決まってるじゃん。来るべき日に備えて、きっとなんかの兵器とか
に作り替えてるんだわ。もー手に負えないよーな、すっごいビームとか出
すのよ。 |
う~ん、いまいちピンとこないな。東亜シューに出てくるようなヤツか? |
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ウェッハみたいなの。まあそれはともかくとして、こっからが問題なのよ。
あのね、このおだんごがパレスだとしてぇ、こっちのおだんごがクリュー
ネね。そんでこの二つをこうして直線で結ぶでしょ。するとさ、この直線
上のぉ、ここらへんにはなにがあると思う? |
なに? なにも見えないぞ。 |
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見えないじゃなくて。あのね、ここがあるのよ、ここ。この劇場がある繋
沢の街。この上、ヴェストルサリルとの国境でしょ? そおね、じゃ、こ
のへんに梅干しをぷちゅっと置いて……。 |
まあいいよ、わかったし。そんで、だからなんなんだ? |
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ふふん。つまりその悪い魔法使いの鉄ドロボーはね、クリューネに行く途
中ここにも寄ったの。でもここ来てまわり見たら木バッカなもんで、だか
ら代わりにわたしのサクラモチ取ってったのね。取るモンなくてもなにか
しら持ってかなきゃ気の済まないタチなのよ。まったく意地汚いったら。
わたしがいたら切り刻んでやったのに! |
いやいや悪霊じゃないンだから、いくらなんでもそりゃまずいよ。 |
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とっ捕まえてワラ人間にしてやったのに! |
だからそりゃ何だね。 |
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すまきよ。
とにかくわたし、世界を救い損ねたってわけ。はぁ~、おかげでまた忙し
くなるンだわ。そおね、まずはサクラモチ専用袋作って、これからは肌身
離さず持っとこ。また取られたらイヤだもの。 |
オレはいつでもそう言ってたンだがねェ。 |
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だーかーらー。こないだは急だったし、サクラモチなんか懐に入れてたら
気になって戦えないでしょー。それにあの悪霊、けっこう強力だったし、
ここに隠しておいたことは間違いじゃないのォ。 |
まあな。確かにアイツぁヤバかった。近年まれに見る骨太な悪霊だった。
すげえパワーだったし、おまえの呪符をハネ返しやがった時はちょっとビ
ビったぜ。 |
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しかもでっかくて、ふつうの呪陣にも収まりきんないし。このまえモトヒ
トくんに護符九断陣教わっといてよかったわ。 |
いやあ、あんなもんはタダの足止めだった。それよかやっぱ、最後はおま
えのヒナツバキだけが頼りさ。アイツの大パンチ避けて胴体真っ二つにし
ちまったおまえ、カッコよかったぜェ。さすがオレの主人だって思ったね! |
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う。そのあと魔素とくっついて、ややこしいことになっちゃったけどね。
だからイヤなのよ、古い時代の悪霊は。めんどくさいったらない。あれ、
呼ばれたのがわたしじゃなかったらどーしてやっつけたンだろ。 |
なんにせよ呼ばれたと思うがね。あんな大昔の化け物ブッた斬れンなァお
まえだけだ。遅いか早いかの違いだよ。 |
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そおかも知んないけどさぁ。でもそれってやっぱりよくないと思うのよねぇ。 |
どおして。カッコいいじゃねえか。 |
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不公平よ。はっきり言って皮肉だわ。だって、わたしは陰陽師じゃなくて、
ホントは魔法少女になりたいのよ? ワケわかんない旧弊を向こうに回し
て一歩も引かない革新的な陰陽師のつもりなの。それなのにここんとこ、
誰よりも古い悪霊ばっかり相手にしてる。他のみんなは最近の悪鬼だとか
幽霊だとかの退治に呼ばれて最新呪術とか試してるのに、わたしときたら
いつまでも刀振り回してンのよ? なんか納得いかないわ。 |
だから実力だよ。おまえが一番強ぇってことさ。考えてもみろ。モトヒト
のヤローがあんな本物の悪霊を退治できるか? できやしねえだろう。じゃ
あ国衙のヤツは? いやアイツなんてもっとあぶねえ。大した力もねえク
セに気だきゃあ強くてよ。またつまんねえ意地張って、最終的には相討ち
だってしかねねえぜ。ンな危なっかしいヤツの相手は逆に、幽霊ぐらいじゃ
ねえとまずいンだよ。 |
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国衙クンね。勇ましくって、わたしはキライじゃないンだけど、んっふふ、
でも確かにアホよね。 |
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んまあそれは冗談だとしてもね、例えばわたしの都合が悪かったらどーす
るの? お腹が痛いとか、風邪ひいて寝てるとか、そういう時だってある
でしょ? 同人誌のプレス締切日とか、ちょー都合悪いじゃん。それにそ
うじゃなくてもさ、何か所かで同時に出てこられたって、わたしは一人し
かいないのよ? だからサクラモチだって取られちゃうワケだし、やばく
ない? |
あー、まあプレスはともかく、そうだなあ。そのために陰陽師は他にもい
るわけだが……、そう言われてみりゃ、確かにまずいわなぁ。 |
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でしょお。自惚れるわけじゃないけどさ、ホント、古い悪霊に対応できる
のってウチだけよね。 |
ああ、定元も大津未も蒲河谷もてんでダメだからな。九条と同じ古い家格
のクセによ、あのおっさんたち、朝廷での立場ばっか気にしてて結局なん
にもしやしねえ。まー、デスクワークとか言って居直っちまってるし、な
んか手伝えと言ったところで今さらなんにも出来ねえンだろうけどよ、だっ
たらちったあ口閉じて、せめてこっちの足引っ張るような下らねーこと言
うのはよしてもらいたいぜ。 |
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あー、ダメようるちクン。陰口なんて叩いたら。わたしはそーゆーコト言
いたいンじゃないの。それにね、あんなでも大事な仲間だし、彼らだって
出来ないなりにいろいろ考えてるのよ? 一昨日だってわたし、朝廷でミー
ティングして、いろいろ話し合って来たんだからね。 |
ふん。今年は月一のマージャン大会を、朝廷年内行事に取り入れるとかの
ハナシかね。 |
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それおとーさんから聞いたンでしょ。政治の爛熟だって、なんかめっちゃ
くちゃ怒ってたもの。
……って、ちがくてぇ、さっきのハナシよ。ほら、どっかでなにかが起き
てンじゃないかって。 |
鉄ドロボー? でもよ、なんにも起きてないぜ? 男鹿戸の穴ぼこも、十
瀬野霊妙山も大人しいもんじゃねえか。少なくとも東乃国に、それらしい
異変はねえと思うが。 |
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そおなのよねぇ。わたしの出動がこんなに多いのに、然るべきトコではな
んにも起きてないなんておかしいのよ。だから大津未のおじさんトコね、
調査班送って穴ぼこの中まで綿密に調べたらしいンだけどね、あったのは
一面のイオウくらいで、とにかくただただ臭かったって。 |
タマゴ臭? |
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うん。腐ったタマゴ臭。んでね、十瀬野に至っては、なァんか粗大ゴミの
不法投棄場所になってたらしいわよ? あんなヤバゲバッチなトコ近寄る
なんて、最近のゴミ業者は根性あるわよねェ。 |
いや、けしからんだろ。……あ、それに怒って出てきてンじゃねえのか?
オレらの玄関口散ら
かしやがって、って。 |
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まさか。……んまあそれはともかく、じゃあどうして悪霊がこんなに沸く
のか。それも急に、しかもこれまで見なかったような古いヤツらばっかり。
これには必ずなにか原因があるはずなのよ。そして大切なのは、状況が悪
化する前にそれを突き止めてなんとかしないといけないってこと。それな
らみんなでできるし、わたしが何人も必要になるような事態だって未然に
防げるでしょ。 |
根本解決ってヤツか。まあ、それが一番大事だよな。 |
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そ。その時が来てからじゃ遅いの。六日の菖蒲十日の菊よ。そんな魔法少
女、イヤだもの。 |
そういやおまえさっき言ってたろ。悪い気が活発になってるって。ありゃ
どういうことなんだ? |
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ああ、それは結果論。悪霊が多ければ世の気風だって悪くなるってこと。
もちろんなんとかしないといけないンだけど、原因としては二次的なもの
よね。 |
じゃあよ、イヤな風ってのは? オレにはよくワカんねえけど、吹くんだ
ろ、そういうの。 |
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ん~……それなのよねぇ。みんなもワカんないって言うし、もしかしたら
別の要因なのかもしれないけど、ここんとこ確かに感じるのよ。東乃国の
悪霊とも違うイヤ~な感じなのよね。なんていうかな、カラッカラでほ
こり臭いような醒いような、なんかたまに背筋がぞぞぞっとするのよね。 |
なに? おまえがか? |
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うん。ゾッとする。コミケの書類出した後、コピー見て表記ミスに気が付
いた時みたいに。 |
……よくワカんねーよ。 |
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どーしてかなー。大津未のおじさんたちもそう言ってた。 |
え、おまえ、あいつらにも教えたのかよ。 |
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当り前でしょ。わたしがそう感じるンだからこれはれっきとした凶兆だも
の。当然議題にして話し合ったわよ。サクラモチのことも含めてね。 |
ふうん、それで。それでアイツら、なんだって? |
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同じよ、わたしたちと。やっぱワカんないって。だけどとりあえず、全国
の特定危険地帯に見張りを立てとくことには決まったわ。もちろん一事不
再議でね。あのおじさんたちのトコと、モトヒトくんチもそーするって。
もちろんウチからも何人か出すって、おとーさん言ってた。準厳戒態勢ね。 |
ほー。今回はワリと物分かりがいいじゃねえか。 |
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みんなもそれだけ気にしてるってことよ。悪霊を外に出そうものならそれ
こそ陰陽師の恥だもの。 |
ひいては東乃国の沽券にも関わるからな。ま、賢明な判断だと言えるか。 |
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でもね、わたし思うんだけど、原因はどっか、別のトコにあるんじゃない
かって思うのよねぇ。 |
別のトコ? 外国ってことか? |
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うん。あのおじさんたちに言うと、じゃあ我が国には関係ない! とか言っ
ていきなり投げ遣りになりそうだったから言わなかったンだけどね、これ
はアレよ、光の玉系。どこかの国で悪魔かなんかが復活しててさ、ここの
悪霊たちもその影響を受けてンじゃないかって、思うのよね。
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影響って、でも悪霊ってなよ、ここの地盤の下にある霊脈から現出するン
だぜ? 謂わばここの特産品みてえなモンじゃねえか。それに見た目だっ
て、外国にいるヤツとはずいぶん違うし、なんだかピンとこねえなあ。 |
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それも言うと思ったわ。だから旧弊だっていうのよ。古臭い考えに囚われ
て意地になっちゃって、ちっとも新しい可能性に目を向けないんだから。 |
イヤ、そー意地を張るつもりもねェンだけどよぅ。 |
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霊脈っていうのは確かにある。東乃国には運の悪いことに、そこに続く穴
ぼこがたくさん開いてるのも知ってる。だけどね、問題はそこじゃないの。
悪霊っていうのはね、そこから出てくるだけじゃないのよ。本当はもっと
こー空気みたいでね、目には見えないくらいの小さなつぶつぶになって、
いつだってわたしたちの周りにあるものなの。 |
悪霊がつぶつぶ? バカ言え。ただでさえ魔法少女ごっこで困ってるのに、
その上そんなこと言ってると父上が泣くぞ。 |
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泣きたきゃ泣けばいいのよ。んでね、そのつぶつぶはなにかの拍子で一箇
所に集まって悪霊を形成するの。それは例えば誰かの恨みの影響かもしれ
ないし、すっごい悪者の狂気を吸い取るのかもしれない。
とにかくね、つぶつぶがそーゆーよくない波動を受けると、悪霊っていうのは
出来るわけよ。その程度が低ければ悪鬼に止まるし、古いヤツっていうの
は……まだちょっとワカんないんだけど、でもきっとそうなの。 |
……………………。 |
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そして今、その波動が海の向こうからバンバン来てるわけよ。なんだかも
のすごい悪魔かなんかが復活しててさ、そいつが全世界のつぶつぶに向け
てこう言ってるの。さあ起きろ、世界征服の時間だぞ~……って。だから
ここでもどんどん悪霊が出来る。ほら、東乃国には霊脈もあるし、とりわ
けつぶつぶが多いから。 |
……新説にもほどがある。 |
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まあね。やっぱアンタも頭が固いのよ。だったらムリして理解する必要も
ないわ。でもね、そう考えると全部うまく収まるでしょ? 原則とかそー
いうのはとりあえずおいといてさ。 |
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そ。これはきっとね、東乃国始まって以来の大事件よ。陰陽師の常識を
覆すような異常事態ね。今、世界にはそんな大変なことが起きてるの。
わたしの仕事がこんなに忙しいなんて、そうとしか思えないわよ! |
アレだよ。ンじゃおまえのサクラモチはどーなんだ? それと悪霊はどう
関係するんだ? |
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ぁえ? それは……そうねえ。最高級の道明寺だもン。食べたかったンじゃ
ないの? |
ンなことあるのか? それに鉄ドロボーはどーなってンだ。ンなもん悪霊が
何に使うんだよ。 |
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んな、なにって、えとぉ……アレよ。アレ作ってンのよ。 |
なんだね。 |
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オリンピック会場ぉ? |
……おまえね、問題あるよ? その発言。 |
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