はい、皆さんこんにちは、こんばんは、おはようございます!
今週もはじまりました「ちょっとフツーじゃないハナシ」、司会はわたくし、ヨーコ・レッドスターでお送りしたいと思います! みなさまよろしくお願いいたしま~す!!
マイケルです。よろしくおねがいしまぁす。
ねえマイケルぅ、一週間たつのはとっても早いけど、今週はどんな感じだった? なんかフツーじゃないこと、あった?
え、特になんにもなかったよ。ヨーコは毎日普通に学校行ってたし、僕だって毎日おんなじ散歩道を歩いてただけさ。そんで夕方ころ、おうちに帰って来てごはんを食べておわり。
それでもさ、なんかないの? なんか美味しいもの食べたとか、ヘンな虫がいたとか。だってあちこち歩いてるんでしょ?
ないよ。ボクへんなのに近づかないもん。虫嫌いだし。
ふーん、そーなんだー。なーんかつまんないねー。
なんだよー。ボクの毎日が面白いかどうかはボクが決めるンだぞー。ヨーコこそどーなんだよー。
う~ん、そうなのよねー。今週は数学のテストが意外とうまくいったんだけど、それ以外に特にこれといったことはないかなあ。
何点だったの?
え! ああ、ごくフツーよ……ごくフツーの点。抜き打ちにしてはまあ、恥にも自慢にもならないかんじ?
つまんない点だ。
う、まあそうね、パッとしない点。にひひ……まあ今週も平和の日々でした~。
うんうん、それがいちばん! フツーに過ごせただけでヨーコは十分エライ!
テストなんてあっちいいけーって、まあ前置きはこのへんにしてさ、そろそろ本題に入ったほうがいいんじゃない?
あ、そうだよね。えへへ、ごめんごめん。
さてさて! 私たちのことはともかく、さっそく本日のゲストをお呼びしちゃいましょう!
ファースト3キャラのうちのおひとりにして、押しも押されぬ美貌の持ち主。トラブルウィッチーズのボケ&ツッコミ担当と言えばこの人!
海底界ティオ・フェリスが誇る国際的アイドル、アクア・シープシールさんでーす!
いぇ~い! はくしゅー!
はいはいはいはい! どもどもどもども!
さっき楽屋出たとたん知らない人にお魚屋さんと間違われちゃって、もーおどろいちゃって、ぎょ!
なんてねもーホント……って
おい~!
でた! さっそくの一人ボケツッコミ!
のっけからすごいなー。
あのねヨーコちゃん。ボケツッコミ担当ってなによボケツッコミって。思わずやっちゃったじゃん!
私はね、アイドルなのよ? 押しも押されぬってとこまではすごくよかったのに、これじゃまた私がお笑い芸人だってみんな誤解しちゃうじゃないのよ~。
あ、まあ、そうですねえ……今のはだいぶ誤解されたんじゃないですかねえ。私ももはや名人芸だなーって思ったし……
でもその「ぎょ」ってシャレはもう古いんじゃね? 芸能人はなんであれ、なんかもっと新しいことしないとさ。
あ、まあそうねえ。ほかにもね、お魚屋さんが屁をこいた、ぶり! って言うのもあるんだけど、そんなかんじ?
えへへ、お魚好きなんですかあ?
アクアの場合、せめてお魚からちょっと離れたほうがいいような気がするけど。
いいのよ。どーせ私はお笑い担当なんだから。司会なんてやらせてもらえないし、前回もそうだし!
もはや国際的なアイドルとなった私というものがありながら、プロデューサーはどーしてあなたとかサクラコちゃんばっかり、ひいきにするのかしらねー。
ひいきだなんて、そんなそんな。書き割りのパネルもあるし。
……アレ前回もあったのよね。顔ヌカれてクレーム出したわ。
でもさ、ヨーコはともかく、アクアにオファー来ないのは、ぶっちゃけ古参で、新しいイメージではないからじゃないのかなあ。
どぁ!? そーぶっちゃけられちゃうと身も蓋もないんだけどね、まあそうよ。そのとおりだわ。中途半端に芸歴長い弊害なのよね、ぶっちゃけ……。
でもアクアさんは本当におキレイですよね。これはお世辞でもなんでもなく、髪もお顔もお肌も全部ぴっかぴかで、目の前にしてみるとちょっと次元が違うというか。それにスタイルも抜群だし、アイドルはアイドルでもまさに超一流!
どこにいたって誰より目を引いちゃうから、司会なんて頼めないんじゃないのかなあ。
ふふん、そういうホントでしかないこと言われるとアクア、どうボケていいのかわかんなくなっちゃうんだけどね、でもそうなの。
いろんなスペック高すぎてなにやってもうまくいっちゃうもんだから、もー引く手あまたでよけいにアイドルっぽくなくなっちゃうのよ。
大食い選手権出たらお店繁盛しすぎて店主倒れちゃうし、田植えレースに出れば優勝しちゃうし。
最近なんてキグルミプロレスで本職レスラーみんなやっつけちゃったし、無人島生活じゃ一人で村作ったわ村!
それぜんぶアイドルの仕事じゃねーじゃん。
そのうえアクアさんは天才魔法使いでもあるんですよね。イヤホントすごいわー。だいぶフツーじゃないわー!
ね、アクアさん! どーしたらそんなハイスペック&フツーじゃない人になれるのかしら!
う~ん、なんだろ。修行かな。
しゅぎょー!
いきなり意外なのきたよ?
ホントみんな、意外って言うのよねー。でも修行大事じゃん、しゅぎょー。私、お仕事ない時ってほとんど修行してるわ。
えと……具体的には、どんな修行をしてるんですか?
まずは泳行よね。起きたらすぐ着替えて100キロ泳ぐ! これだいじ。
100キロ! それって100キロメートルのことですよね?
そおよ。ダーコーン海山一周分ね。人魚モードで楽勝よ。
あったね、人魚って設定。
そして朝ごはん食べたら2時間滝行で瞑想。帰ってきたら道場で拳法のお稽古と突き千本。あと筋トレ。だいたいこれで午前中は終わっちゃうわね。
……思っていたよりもずっとストイックなんですね。たしかにそれだけやってれば、なんでもできるようになる気がするわ。
こんなのまだ序の口よ。ランチが済んだらまた滝行でしょ、そのあとはシュプール担いでうさぎ跳びして、タイヤ五個引きずってグラウンド10周して、おやつ食べてまた滝行して崖登りしてボクササイズして。夕飯食べる前に夜の筋トレしたらおわり。
もうヘトヘトになるのよね~。
だろうね! レスラー倒しちゃうのもわかるよ。
う~ん、ホントにフツーじゃない……っていうか、アイドル恐るべし! 一般ピーポーの私にはちょっと無理かもしれない!
ムリっていうか、ボクが止めるよ。
そうなのよねー、最近の子は修行足りないのよしゅぎょー。風吹いて飛んで転んでポキッて折れちゃいそうだもん。
そんなひ弱じゃ、漁火だらけの水泳大会にも人喰いザメ一本釣りダービーにも出られないじゃないのよねー。
だからそれアイドルの仕事じゃないって。
あ、でももうちょっと魔法っぽい修行というか、そういうのはあるんですか? アクアさんは天才魔女でもあるんだから、魔法の修行だっていろいろやってると思うんですよね。
なにか簡単なのでもいいので、そういうの教えてくれたら嬉しいんだけどなあ。
そうね、あれはやってる? 両手両足を縛った状態で、バイクが向かってきたらジャンプで避けるやつ。
え? バイクを? 両手両足を縛った状態ってそれ、ちょっと危なくないですか?
それが魔法のなんに役立つんだ?
上からの攻撃よ。そのためにはジャンプ力が必要でしょ? 確かにちょっと荒っぽいけど、すごいジャンプ力つくのよ。
ま、まあ仮にそうだとして、上からなにかを攻撃したければ、ホウキに乗ればいいんじゃないかと。
甘いわヨーコチャン。そのホウキがなければどうするのよ。
あるいはホウキに乗ってたとして、ホウキに乗ってる敵より高いところから攻撃するにはやっぱりジャンプが必要だわ。
そ、そおかな。
そ。とにかくおすすめよ。あとあれね。大きなタルを用意してね。その中に入って崖から転げ落ちるの。
ころげおちる!
タルに入ったまま!?
そうよ。するとね、回転力がつく。回転しながら魔法撃つとね、相手はどこからどのタイミングで攻撃が飛んでくるかわからなくなるし、もしくは全方位攻撃なんかでもとっても役に立つのよ?
まあこれもちょっと荒っぽいんだけどね、魔女だって最後に頼れるのは己の精神と肉体のみ。精進と鍛錬を怠ってると、いつかきっとひどい目に遭うのよ~。
いやもうそれ自体がひどい目ですよ! そんなことしたらフツー死んじゃいますから!
あ、そうね、魔女以外はやっちゃダメよ? これテロップ入れて。普通の人は絶対にマネしないでください、って。
普通の人は絶対に、アクアの言うことを真に受けないでください。
やらないとは思うけどいちおうね。
でもさ、ヨーコちゃんは魔女になりたいんでしょ? なんかちょっと普通じゃない魔法の才能があるっていうんだから、これくらいできるんじゃない?
できませんて! あと私、ジャンプ攻撃も回転攻撃もしないと思います。
そうなのね。ほかにも斜面を滑り落ちてくる丸太を斧で真っ二つ割くやつとか、バットで弓矢を打つっていうのもあるんだけど、じゃあもうちょっと簡単なの教えてあげる。
ホントですかぁ~。
ほんとほんと。まずね、手ごろな断崖絶壁が二つ並んでいるところを見つけます。
どーしてすぐ崖が出てくるんだー。
そして二つの崖の間にロープを渡して、そこをぶら下がりながら10往復します。
……するとどーなるの?
硬球を握りつぶせる握力がつきます。
大山田六段だった。
むり! わたし握力ないもん!
っていうか魔女が握力つけてどーするんですかあ!
魔法を分身させるのよ! 魔法のエネルギーを手のひらに溜めてぎゅ~って握りつぶして思いっきりぶん投げる!
すると魔法が分身してどれがホンモノか見分け付かなくなって、相手は大混乱に陥るのよ!
それ魔法じゃなくて魔球だろ!
そうね、魔球にも使えるわ。だから私は毎年開催される、イマジニアン主催ドネツキーの草やきうにも呼ばれてピッチャーやってんのよ!
やきう地獄の侍ぴっちゃーとは私のことじゃああ~~~~い!
ふるいよ!
あ~ん、魔法のハナシが聞きたかったあ~!
……というわけで、ヨーコ・レッドスターがお送りしましたちょっとフツーじゃないハナシ、今週はこのへんで!
いやあ、フツーじゃなかった。魔女ってよりはもうスポコン!
ううう、そうよね……やっぱり魔女ってフツーじゃないのよ。それもちょっとじゃなくてものすごく。同じことをしてたら私も魔女になれると思ったけど、これはとってもムリね。
なんかいきなり自信なくなってきたぁ……。
あら、じゃあ司会代わる?
いやいやいや……
予約ページも見ていってくださいね~!!