は~いみなさんこんにちは! 今週もやって参りましたアクア・シープ・シールの「ちょっとバータリくらいがいいんです」のお時間です!
あれなんしとんおまえ?? みたいな向きもね、当然あるかとは思うのですがそれについては見てりゃわかるということでこのまま何食わぬ顔で進めていきたいと思います!
イヤでもホントにね、あったかくなってまいりましたよね。日差しがね、日に日に強くなってきてまして、朝起きておうち出るとき、うわなに今日あっちーな~……なんて思われる方も最近は多いかと思うんですよね。
皆さんももうご存じかとは思うのですけど、私なんかはティオ・フェリスからきている海底人でして、この海底人というのがまた暑さっていうのに弱くて弱くてほんとーにもう、す~ぐ茹っちゃう。
もうね、こんな感じでぼ~ッとしちゃってね、もうほんと口空けてポケ~~~~っとなっちゃって、なんっにもしたくないというか考えられないというか、だから季節なんてずっと冬でいいンじゃないの? って思うんですけど、でもこの春っていうのがね~、まだこれくらいだからいいんですけどこれがまただんだんあったかさが増して暑くなってついには夏が来てエンド・オブ・デイズ! ってなるわけですよ、もうすぐ。
ね、うかつに外出ようものならツェネッガー氏みたいに大変な目に遭っちゃうから夏なんてもう、海の底から出たくないわけ! ホント焼けちゃうもん。焼き魚よ焼き魚! だから私たちは海底人になったわけでティオ・フェリスって帝国を創って今日の私があるんですけどね、知ってました??
おお~、そういうことだったのですね!
海底人だから暑さに弱いんじゃなくて、暑いのがイヤだから海に潜っていった結果、海底人になった、というわけなんですね。それは知りませんでした。
まあ確かに、海底人=暑さに弱い、なんて構図はあんま見たことないっていうか、必然性を感じられないもんなあ。
まあアレよ、寒さに強い、ってことでもあるんだけど、それもね、言ってもだいたいみんなピンと来てないっていうか、ふ~んそうなんだ~、って感じの反応よね。
その寒さに強いっていうのは、どれくらいまでいけるものなんですか? 例えば……マイナス100℃とか??
まいなすひゃく! ひゃくってあんた、そりゃ無理でしょ! そんなのモービル1だって凍るじゃん。
私なんて瞬間冷凍されて真空パックにされて鮮度そのままで出荷されちゃうわよ。
出荷はともかく、じゃあどれくらいなのさ。
そうねえ、魔法でバリア張ってもせいぜい-40℃くらいかな。モービル1とおんなじくらいよ。それ以上はもう服とか回りのほうがいろいろ凍るしムリ。
水分ゼロの空間で‐80℃まで頑張った筋肉ムキムキおじさんがいたみたいだけど、まあでもそれくらいが関の山かしら。
その-80℃っていうのがどれくらいなのか知らないけど、とんでもなく寒いんでしょうね。
あ、でも、じゃあ体温ってどうなんですか? アクアさん、触ると冷たいとか……あ、触ってみてもいいですか?
いいわよ、ほら。
あ、フツーにあったかい! え、すごい……すっごいお肌すべすべ……あ、でもなんか安心した。私とおんなじだ!
そうね、ふつーよ。どうして寒いの平気なのかっていうのはまあ、血液とか脂肪とか筋肉とか、そういう身体のいろんな成分が地上人とは根本から違うからなんだけど、そういう小難しいのは置いといて私たち海底人は基本的に地上人と同じ。
だから差別とかしないで欲しいな。
じゃあもしかして血の色が違うとか? アクア何色なの?
赤よ赤、おんなじだってば。拳王軍の人じゃないんだから。
けんおーぐん?? なんだろ?
アクアときどきなに言ってるかわっかんねーからなあ。
それねー、よく言われる。私ね、芸能界歴は17年でもうホントにいろんなことたっくさんしてきたけど、でも司会だけはぜんぜんないのよ。っていうか自分でも上手くないなって思うし、どっちかと言えば誰かの話聞くより自分のことしゃべりたい派だし、だから根本から向いてないと思うのよね。
あ、でもラジオとかよく呼ばれる。歌と音楽が私の人生だしそれなりにポリシーも強いし、そういうトークはみんな喜んでくれるわ。
あー、いるよねそういうひと。ピアノに関しちゃ超大御所なんだけど、どっちかと言ったらトークのほうが楽しいとか。
んまあ、そんならさ、どーしてそっちにいるんだ? 司会はヨーコのはずだし、だいたいアクア、なんでまたいるのさ??
よーやくそこに来たわね。なんかもう今日は雑談で終わるのかと思ったわ。
そう、今日はこのアクア、司会をしに来たんです!
思えば櫛風沐雨の17年、塩を踏んで額に汗してついにつかんだ司会の座!
そういうわけで今日はね、いつも司会をしているヨーコちゃんのお話を、わたくしアクアのほうが逆にインタビューしてみようと、そういうわけなんでございます。
あれ、そういうオファーよね? あってるでしょ?
誰に確認してるんだ?
ディレクターよ。
あ、はーい、私もそれでオッケーでーす! じゃあアクアさん、今日はよろしくお願いいたします!
こちらこそよろしくおねがいしまーーーっす!
じゃあさっそくだけどヨーコちゃん、今日はどこから来たのかなっ!?
エイヘムランドです!
エイヘムランドってここやないかーい! 電車?
いえ、お金かかるのでホウキで飛んできました。
電車やないんかーい!
……それインタビュアーの返しじゃねーだろ。
にひひ、やっぱりよくわかんないのよね。人になんか訊くなんてこと、あんまりないからねえ。
フツーのおしゃべりでいいんじゃないですか? インタビューとか、あんまり気にしなくてもいいんじゃないかな。
フツーでいいんかーい!
あはは、アクアさん面白い。
……ほんと、アイドルっぽくねーよなあ。
ま、そうね。フツーに話すわ。じゃあねヨーコちゃん、好きなものから言ってみて。
おさかな?
あ、そうだった。食べるの好きなのよね、お魚。いけない、これはヤブヘビの流れだわ……。
んふふ、私は別に、アクアさんがお魚の仲間だなんてちょっとも思ってないですよ?
実際、海底に住んでるってだけでちょっとも仲間じゃないんだけどね。私だってたまには食べるし、おさかな……
えっ、そおなの? 食べるんだ!
ちょ、なにそのかお! やっぱ思ってるじゃん! 共食いとかちょっと思ったでしょいま!
いやいや思ってないってばぁ!
そうじゃなくてアクアさんお魚キライだと思ったの。なんかいつもお魚のおはなし警戒してるから……
あ、まあ、ちょっとね、すごくね。
なんかいっつも誰かにサバとか言われるンだもん。なんでかぜんぜんわかんないんだけどぉ。
サバは美味しいから好きだけど。
それ嬉しくないからね。私、サバじゃねーし……。
やさぐれた。
だからヤブヘビって言ったのよ。今日は私のことはいいんだってば。ヨーコちゃんのことを教えて欲しいの。
いつもどんなふうに暮らしてる~とか、昔はどんな子だった~、とか。
昔ですか。
そおですねえ、私は昔から特に変わってもいないと思うんですけど、なんていうかこう、取り立てて面白いところもなくて、普通の人以上にフツーというか、いたずらもケンカもしないし、問題もなければこれといった取り柄の一つもないような子でしたね~。
取り柄もないって、でも魔法が得意なんでしょ? リュフヤベルクに入りたかったって言ってたじゃない。あそこ目差せるのなんて相当なものよ?
そうなんですか? 私はまあ、入りたいってだけで実際、目指してたわけでもないし、親には無理だって言われ続けてるしで実を言うとよくわかんないんですよね、自分の力とか、どれだけできるのかって。
ふうん、そうなの。でも得意って自覚はあるんでしょ?
それはありますね~。母方のひいおばあちゃんがなんかすっごい大魔女だったみたいで、それでおばあちゃんも魔法協会の魔女で事務員やってたんですけど、そのおばあちゃんが、私にはひいおばあちゃんみたいなすごい才能があるって、ずっと私に言ってたんですよ。
おばあちゃんの魔力は弱かったし、お母さんに至っては魔法の魔の字も使えないんですけども。
へえ~、じゃあその才能って、隔世遺伝的なものなのかな。
そうですね、たぶん。これは覚えてないんですけど、私は言葉をしゃべるより先に炎の魔法を使ったとか、それで危うくベッドを燃やすところだったとか、そんなことが何度もあったみたい。
だからおばあちゃんがホウキをくれたんだけど、誰にも教わらなくたってフツーに上手に乗れたし、炎の魔法のことは今だってなんでもできちゃう。
なにをどうしようかだなんて言葉に出すより先にわかるし、そういう時は杖だっていらないよね。指を弾くだけで十分!
指を弾くだけでねえ、それは大したものだわ。
え、そお? でも私ホント、自分でもよくわかんないんですよね、親にも誰にも褒められたことないし。
魔力の強さも方向も自分の感覚だけで決められるんでしょ? すごいわよ。私、出来ないもんそれ。杖がないとどこ飛んでいくか、自分でもわかんない。
え、そうなんですか? アクアさんともあろう方が?
魔力強すぎるのよ。大砲を両腕で抱えて撃つみたいなことになっちゃうと思うんだけど、ちょっとやってみる?
やややめろよ! 来週も使うんだぞこのセット!
あ、まあそうよね、怒られちゃうわ。アクアさんの修行を思えばぜんぜんあり得ると思う。
やってる? こないだ教えた修行。
してないですけど……あ、でも私、いろんな魔法を組み合わせて大きな魔法を作るのも得意ですよ? 呪陣を組み合わせてスクリプトにしてね、複雑なお仕事もスイスイ出来ちゃう。
パワータイプじゃないってことね。まあそっか。ヨーコちゃんいかにも器用そうだもんね。
きよう? そうだろうか。
魚をさばくのはママより上手だよね。
……え、そうなの?
まあ、昔からやってますし。
…………そのうえ焼くのも得意とか、どうなのよ。
え、なにそれ……どう答えたら正解なのこれ??
ボク、なんか悪いこと言った???
とにかく、才能があるってことはわかったわ。なのにご両親が反対してるってこともまあ、さんざん聞いたし、そこは長くなりそうだから省くとして。
じゃあ学校ではいつもどんな感じ?魔法のガリ勉? それともキャピキャピの女子高生?
う~ん……キャピキャピってつもりはないけどぉ、でもどっちかって言ったらそっちかなぁ。
やっぱりね。ヨーコちゃん、なんかそんな感じだもん。おしゃれでハキハキしてて賢くってさ、人気あるでしょ。特定の人としか波長の合わない魔女のタイプって感じしないものね。
うーーーっ! それを言われるとちょっと気にしちゃうんですけどぉ、でもそれ言ったらアクアさんはどうなんですかあ。
私はネクラだもん、ほんとは。おうち帰ったらロウソク立てて一人でじっとしてる。テレビも見ないし家族とだってほとんど話さない。
うそよぉ。誰とでも楽しくおしゃべりできるし、みんなのあこがれじゃあん。私だってアクアさんみたいになりたいよぉ……。
夜になったらロウソク立てるのはふつーだろ。
いやいやほんとよ。私はアイドルだけど、その前にシープ・シール家の当代魔女なの。
確かに人間関係は広いしお友だちもたくさんいるけどさ、でもだからってその重責とか苦悩とかを誰とでも分かち合えるってわけじゃないのよ。みんなが見てるのは華やかな自分を演じてる私のほうで、本当はいろんな不安や不満だらけの私なんて知る必要はないの。
ってゆーか私自身、打ち明ける気がないってところが問題。
え、そおなんですか……でもそれはちょっと、寂しい気もしますね……。
最初はそうも思ってたけどね、でももう慣れた。
もうアイドルやめようなんて思ったことは一度や二度じゃないし、でもそのたびにやっぱり、誰かに見ててもらいたくて、それで何度も思い直してるうちにわかったの。自分のしたいことが出来てればいいンだって。成功も失敗も、私はぜんぶ自分で決めたいのよ。でなきゃなんにも納得なんてできないし、誰かに選んでもらおうだなんてこれっぽっちも思わない。
だから本当の自分なんて、誰にもわかってもらう必要もないのよ……
あ、ほら私、また自分のハナシしてる! ホントダメね、司会向いてない。どうしてかしら……
……波長が合うからだと思います。
え……
私ね、そのハナシ、よくわかります。だって私もそうだから……アクアさんの気持ち、わかります。
ヨーコ……
私もね、学校には友達たくさんいます。取り柄なんてないって言ったけど、でもホントは一つだけあって、それは誰にも嫌われないこと。
みんなの顔色とか態度とか常に見張ってて、当たり障りのないことだけを言ったりしたりするの。そこにかけちゃホントに天才的で、だから絶対にボロなんて出さないし、なにがどうだって平和第一で、私はいつも完璧なフツーなの。
それ自体は悪くない。誰かを怒らせたりなんて絶対しないし、争いごとなんてもってのほか。みんな私のコト、いつも元気で明るくて機嫌がよくて、誰にでも優しいイイコだって思ってる。
正直言えば男の子ウケだってけっこういいし、それが悪いコトのわけないよね。私はずっとそれを自分で選んでやってきたし、だからだいぶハッピーだったし、それでよかったんだって思ってる。でも……
うん……
ホントはそうじゃないの。私もぜんぜん、納得してない。
そりゃそうだよ。だって私、みんなの顔色伺って、全部選んでもらってるんだもん。自分で言うこともすることもなにもかも、私はぜーんぶ自分で決めてないの。嫌われたり仲間はずれにされたりするのがイヤだから……だから必ずなにも言わないし、なにもしないを選んじゃう。毎日ただありきたりのこと言ってフツーのコを演じて遊んでばかりで、魔法のハナシだってほとんどしない。
みんな魔法使えないし、私だけ得意だなんて言ったらみんなに悪いから、だから黙ってるの。
中学の時はまだよかった。でも高校に入ったら、それがいけないんじゃないかってわかって来て、最近はちょっとつらいかも。周りに合わせてばかりじゃなくて、私もホントはぜんぶ自分で決めたいんですよ。
アクアさんみたいに強くて本物の魔女ならよかったんだけど、でもそうじゃないからどうしていいかもわかんなくて、だから毎日悩んでるんだけど、でもこんなこと言える人いないし……いや、マイケルにはいつも愚痴こぼしてるんだけど、でもそれとおんなじですよねアクアさんも。だったら辛くないわけないですよ。だから問題って言ったんでしょ?
私だって友達はみんなイイコだし大好きだけど、でもこれ以上フツーでいたら……このままじゃ夢なんていつまで経っても叶わないって思うし、それは大問題なんです。
わかってるのにわかんないし、誰にも言えない。私どうしたらいいんでしょうね、アクアさん……。
そうね。どうしたらいいんだろうね。私にもわからない。
うん……そうだよね。そういう話をしてたんだもんね……。
でもね、わかった。ヨーコちゃんがどういう状況で、どんなふうに思ってるかをちゃんと話してくれたから、だからアドバイスくらいはできる。役に立つかどうかはわかんないけど。
え……?
そうやって悩むのはいいことよ? さんざん悩んでいろいろ考えて、そうやって答えっていうのはだんだん見えてくるの。
それは立派な彫刻みたいなものでね、いきなりすぐには形になんてならない。いらない部分を少しずつ削って削り落として行って、そして最後に残った形がヨーコちゃんの夢ってわけ。短絡を起こして大ナタを揮っちゃ割れちゃうし、ノミがちっちゃすぎれば形になる前に疲れてやめちゃうかも。そうなったらそこで終わりだし、作業は慎重に適切に進めて行かなくちゃね。少なくとも私はそうしてきたし、まだ完成はしてないけど、でもだいぶ望んだ形にはなって来てる。
だから悩むのは大事だし、ちっとも悪いことなんかじゃないのよ?
彫刻、ですか?
そう、言ったでしょ、一度や二度じゃないって。それはヨーコちゃんもたぶん同じでね、これからもっともっと悩むわよ。才能や夢を叶えたい気持ちが大きければ大きいほど、つらい思いも強くなる。天秤が釣り合うようにね。
私は嘘松みたいなキレイゴトはキライだからハッキリ言っておくけど、これから根性試されるわよ、ヨーコちゃん。覚悟しといた方がいい。
うう……やっぱり覚悟とか根性の話になりますか。私、文系なんでそういうのも本当に苦手なんですよね……。
ンふふ、役に立つかどうかはわかんないし、何事も決めるのは自分よ?
これも言ったと思うけど、でも一つだけ状況はいいほうに変わると思う。
え、なんかいい方法教えてくれるんですか?
ちがう~、波長よ波長。これからは私がヨーコちゃんの話を聞いてあげる。いないんでしょ、そういう人。
私、キレイゴトはキライだし、うまい答えなんてたぶん出せないけど、でもきっと少しは楽になる。
その代わりヨーコちゃんも、私の話を聞いてね。ホントね、私もこんなこと話せる人いなくて困り果てて、それでちょっと意固地になってんのよね。
正直、それもどうかとは思ってたわけだし、波長の合う人が見つかってよかった。は~、肩凝った!
えへへ、それはちょっと、嬉しいですね……そんなこと言われたの、たぶん初めて。あの、私は魔女じゃないし、ホントにフツーなんですけど、だいじょぶですかね?
だいじょぶよお。波長合うんだから、なんでも話せる。
さっそくで悪いんだけど聞いて。私ホント、魔法アイドルなんだけどね、さっきも言ったように今後、魔女続けながらアイドルやっていくのはつらくなっていくのよ。ティオ・フェリスにも魔法協会はあってさ、シープ・シール家ってそこの理事を代々務めてる魔法使いの一族なわけよ。つまり私もいずれはそうなるわけで、そうすると忙しくてアイドルは引退しないといけなくなるじゃん。だから悩んでるのよね。
ああ、そういうことなんですね。それは確かにアクアさんしか決められないことですけど、でも私としてはそれも致し方ないとは思います。魔法協会の理事なんて、そんな重職をおざなりになんて出来ないですもんね。
え、そうなのかしら? 私はそっちのほうを辞退しようかなって思ってるんだけど。
え? そっちって、魔法協会理事のほうですか? そんなことできるの???
わかんない。でも私がやりたいのはアイドルと音楽で、魔法じゃないのよね。
家族に言っても相手にしてくれないし、シュプールもダメって言っていっつも話にならないの。私どうしたらいいと思う?
イヤでも……魔女なら魔法協会というか、魔法による世界への貢献を最優先しなければいけないはずで……というか、家族に話してるんですか? おうちだとローソク立てて誰とも話さないって言ってませんでした?
例外はあるわよ。家族なんだから言わなきゃダメじゃん。ヨーコちゃんだってそうでしょう?
私は言わないです。だってケンカになるもん……だから困ってたんだけど、それにそのシュプールって、誰ですか?
執事よ? マンボウだけど。
まんぼう! ……あれ??
おや、波長にわずかなノイズが……。
……というわけで、アクア・シープ・シールがお送りしました、ちょっとバータリくらいがいいんです、今週はこのへんで!
アクアのやつ、ひとしきり愚痴言ってったけど、あいつやっぱ最後までアイドルのほう続けるって言ってたね。
うんまあ。なんだろう? やりたいことがやれてればいいんじゃないかな。アクアさんの夢なんて、私が決めるもんでもないし。
波長はどうしたのさ。
波長? まあ、合うんじゃないかな。アクアさんの身の上話、いっぱい聞いたし、面白かったし。
じゃあボクはもう、お役御免だね。これからはアクアが愚痴もきいてくれるよ。
うううう……や~だぁ~~一緒にいて。私の話を聞いて!
んも~、しょーがねーなぁ。
タイトル画面、今は夜です!▶